燕岳ツアー②燕岳山頂へ

燕岳ツアー2日目。

予定では朝5時に朝食を食べ、余分な荷物は燕山荘に残置し、身軽な装備で燕岳山頂に行き、燕山荘へ戻って下山する計画でした。

燕山荘

うまくいけば、山頂へ向かう途中でご来光が見られるかも!?そんな期待もしていました。

午前4時に目を覚まし、外の様子を確認すると……昨日と変わらず、雨と風。

残念ながら、ご来光は期待できそうにありません。それでも、山頂へ向かうことが危険だと感じるほどの状況ではありませんでした。

朝食を食べ、雨具を着込み、明るくなるのを待ってから、燕岳山頂へ向かいました。

燕山荘の朝食

雨と風の稜線へ

燕山荘から燕岳山頂までは、ゆっくり歩いても20分ほど。

距離も短く、大きな高低差もありません。

ただし、歩くのは標高2,700mを超える稜線。

樹林帯とは違い、風を遮ってくれるものがないため、雨に加えて強い風を受けながら歩くことになります。

私たちと同じように、燕山荘から山頂へ向かうグループがいくつかありました。

それでも私たちの前後には登山者の姿は少なく、静かな稜線歩き。

イルカ岩

そんな中、イルカ岩の辺りで出会えたのが……雷鳥!

雷鳥

雷鳥を刺激しないよう距離を取り、そーっと観察。

晴れていれば北アルプスの素晴らしい景色に目を奪われる場所ですが、雨の日には雨の日の出会いがあります。

しばらく雷鳥を見てから、メガネ岩を通過。

そして——

燕岳山頂、到着!

山頂にて

残念ながら山頂からの眺望はありません。雨も降り、風も吹いているので、記念写真を撮ったら長居はせず、来た道を燕山荘へと引き返しました。

下山

燕山荘へ戻り、残置していた荷物を整理して、中房温泉登山口へ向けて下山開始しました。

昨日は雨の中をひたすら登ってきた道。

今度は同じ道を、ゆっくりと下っていきます。

途中、合戦小屋で休憩。

前日は冷えた身体を温めてくれた、温かいうどんでしたが、この日は、合戦小屋名物のスイカを食べるメンバーも。

合戦小屋名物スイカ

下山は焦らず、ゆっくりと。約3時間30分かけて、中房温泉登山口まで無事に下山しました。

紅葉が始まっている

山の後は、やっぱり温泉

下山後は、登山口から車ですぐの有明荘へ。

2日間の雨で冷えた身体と、登山で疲れた脚を温泉でゆっくりほぐします。

雨具を着て歩き続けた後の温泉は

格別でした。

「北アルプス入門」?!

燕岳はよく「北アルプス入門の山」と紹介されます。

確かに登山道はよく整備され、途中には休憩できる場所もあり、燕山荘という素晴らしい山小屋もあります。

でも、「入門」という言葉がいつでも「簡単」や「安全」という意味ではありません。

燕岳の標高は2,763m。

登山口から山頂までの標高差も大きく、長時間歩く体力が必要です。

そして今回のように、雨が降ることもあれば、稜線では強い風が吹くこともあります。

天候が崩れれば、その難易度は大きく変わります。

いきなり挑戦するのではなく、低山などで少しずつ経験を積み、雨具や装備の使い方を覚え、自分の体力を知る。

そうした準備をしてから挑戦してほしい山だと思います。

今回のメンバーも、これまでいろいろな山を一緒に歩き、晴れの日だけでなく、雨の日の登山も経験してきました。

初日の雨の中で聞こえてきた、

「○○の時の雨に比べたら、大したことないな」という言葉。

そんな言葉が自然に出てくるのは、これまで積み重ねてきた経験の証なのかもしれません。

憧れていた燕山荘に泊まり、
食べたかったケーキを食べ、
雨の中で雷鳥に出会い、
目標だった燕岳の山頂へ。

青空も、ご来光も、山頂からの大展望もありませんでした。

それでも、今回しかできない燕岳の山旅になりました。

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