プンタ・アレーナス
南極ビンソンマシフ遠征の際に経由地として滞在した、チリのプンタ・アレーナスのお話しです。

今回の南極遠征の集合場所がプンタ・アレーナスでした。
最初に聞いた時には「どこやねん?!」って思いました。
調べてみると、南米チリの南端の街で、いわゆるパタゴニアエリアです。
マゼラン海峡に面したこの街は、多くの旅人と南極をつなぐ重要な拠点の一つです。



個人的に、滞在中もっとも心を動かされたのが マゼラン海峡の存在です。
子どもの頃に、教科書でその名前を覚えただけの海峡。
「大西洋と太平洋をつなぐ航路」「マゼランが通過した海峡」そんな文字情報としてしか知らなかった場所が、目の前に広がっていました。
プンタ・アレーナス滞在中は、毎朝マゼラン海峡沿いを散歩するのが日課でした。

冷たい風を受けながら海を眺めると、かつて帆船がこの海峡を、命がけで航行していた歴史が頭をよぎります。
そして、その先に南極大陸が続いていると思うと、世界の果てまでもう少し、という実感が湧いてきました。
街の規模は人口およそ 12万人ほど。空港、港、病院、スーパーなど生活インフラも整っています。アウトドアショップはノースフェイスとマーモットがあるので、足りない物があれば買い足す事も可能です。


プンタ・アレーナスで楽しみにしていた一つがシーフードです。マゼラン海峡に面したこの街では、新鮮な海の幸が日常的に手に入り、街中には質の高いシーフードレストランが点在しています。
特にカニやサーモン、タラのような白身魚は寒冷な海で育った魚介ならではの濃い旨みがあります。
南極に発つ前夜に行った店La Yegua Locaは、盛り付け、味付け、そしてプンタアレーナスの町並みやマゼラン海峡を眺められるロケーションも良かったです。あまりに美味しかったので、旅の最後の食事もここに行きました。





南極から戻ってから行ったLA LUNAはカジュアルな雰囲気で、14時ぐらいに入りましたが、店内は多くの人で賑わっていました。味はシンプルでした。




同じタイミングでビンソンに登頂したロシア人に偶然遭遇。ロシア人の友達は初めて
都市部は約40㎢(関西の港街、神戸市中央区より少し広い)とコンパクトですが、プンタアレーナス全体は約20000㎢(北海道の4分の1弱)と広大です。

街を少し離れればすぐに荒野と風の世界が広がり、文明と大自然の境界線に立っている感じがします。
教科書の中の地名でしかなかったマゼラン海峡が、「歩き、風を感じ、考える」そんな特別な場所となりました。



