マゼラン海峡とマゼランペンギン
今回は、前回のブログの中でも触れた「マゼラン海峡」について書いてみたいと思います。

プンタ・アレーナス滞在中、毎日眺めていたマゼラン海峡と、そこを行き交うさまざまな船。南極から戻って来たあと、次のフライトまで3日間の余裕がありました。
「せっかくなら、このマゼラン海峡で船に乗ってみたい」
そんな気持ちが自然と湧いてきました。
そこで申し込んだのが、プンタアレーナスにあるツアー会社が催行している日帰りの「マグダレナ島」ツアーです。

マグダレナ島は、ビンソン・マシフ登山で一緒だった仲間のフェルナンドからも勧められていた場所でした。
本来であれば、南極からプンタアレーナスに戻ったあと、フェルナンドと一緒に皇帝ペンギンを見に行くツアーに参加する予定でした。しかし、南極からの戻りが1日遅れてしまい、残念ながら皇帝ペンギンツアーの開催日に間に合いませんでした。(どうやらこのツアーは週末のみの開催のようですので、参加を検討されている方は日程設定にご注意ください)
マグダレナ島は南パタゴニアに浮かぶ島のひとつで、マゼランペンギンの楽園として知られています。

今回の遠征中、スタッフや仲間たちとの連絡にはWhatsApp(Meta社のサービスで、LINEのようなアプリ)を使っていましたが、ツアーの申し込みもこのWhatsApp経由で行いました。支払いもオンラインで完了し($115)、申し込みから数時間後には、指定された港の集合場所へ向かいました。


心配性な私は、集合時間の1時間30分前に現地に到着しました。案の定、まだ誰もいませんでしたが、13時30分の集合時間になると、20人ほどの参加者が次々と集まってきました。
受付カウンターでWhatsAppに送られてきた予約票を見せ、乗船券を受け取ります。



14時30分、いよいよ乗船です。
船は波に強い双胴船で、安定感があり、乗り心地も良かったです。


出航するとすぐに、「ライフジャケットを着用すれば船外デッキに出ても大丈夫です」というアナウンスがありました。早速、ライフジャケットを着用し、外へ出ました。

目の前に広がるマゼラン海峡。冷たい風を感じながら、歴史ある海峡を船で進んでいく時間は、それだけで胸が高鳴ります。かつて多くの船乗りたちが越えてきた海を、動力船とはいえ、今こうして自分が航行していると思うと、なんとも言えないワクワク感がありました。


プンタアレーナスから約1時間30分の船旅を経て、マグダレナ島に到着しました。

島に上陸すると、目に飛び込んできたのは、、、ペンギン、ペンギン、ペンギン。島のいたるところにペンギンたちがいて、その数は想像をはるかに超えていました。島には約12万羽以上のペンギンが生息しているそうです。



マグダレナ島にはペンギンだけでなく、たくさんのカモメや、名前は分かりませんが他にも1.2種類の鳥を見る事ができました。島全体がペンギンの楽園といった雰囲気です。


マグダレナ島で許されている滞在時間は約1時間です。小さな島ではありますが、人が歩いて良いエリアはロープでしっかりと区切られており、その決められたコース内をゆっくり一周すると、ちょうど1時間程になります。

歩き始めた当初は、マゼランペンギンの仕草の可愛らしさにすっかり見とれてしまい、写真を撮りながらなかなか前に進めませんでした。しかし、しばらくすると意外と早く飽きてしまい、「早くまた船に乗りたい!」という気持ちの方が強くなってきました。
私の場合、ペンギンを間近で見ること以上に、「マゼラン海峡で船に乗る」という体験に、より大きな魅力を感じていたのだと思います。冷たい風を受けながら、歴史ある海峡を進むあの時間は、やはり特別でした。
とはいえ、マゼランペンギンよりも倍近く大きいと言われる皇帝ペンギンには、やはり見てみたかったなぁ、という思いも正直なところです。



